「先代『カローラ』は、デザインで『力強さ』や『骨太感』を表現しました。新型では『若々しさ』を狙っています」と語るのは、トヨタ自動車デザイン本部第一トヨタデザイン部グループ長の大坪一生さん。
「全長、全幅は変えないで、全高は10mm下げ、スリークでデザインオリエンテッドなスタイリングをしています。ただヒップポイントも15mm下げ、ヘッドクリアランスも3mm増えた、進化したパッケージになっています」
「特徴的なヘッドランプは、リフレクターの面積を十分に確保しながら、シャープで新しい表情を作り出しました。これは、フロントビューでも3/4ビューでもきれいに見えるような造形になっています」
「プランビューで見たボディサイドのラインは、ボディ前から後ろまでの大きな一つの単純なR(=曲線半径)ではなく、フロントフェンダーで一つのR、ドア前方からリアフェンダーにかけてもう一つ大きなRを勘合させ二度使いすることにより、単調にならずに面の張りを出しています」
「Cピラーの立体をそぎ落としたようなライン(スィープカットピラー)は、短いトランクを長く伸びやかに見せ、余韻を残します」