「日本車キラー」に強力な追加モデル、PHEVのロング仕様で盤石の構え…北京モーターショー2024

BYD 秦L DM-i(北京モーターショー2024)
BYD 秦L DM-i(北京モーターショー2024)全 16 枚

BYDは4月25日、中国・北京で開幕した「北京モーターショー(Auto China 2024)」で、同社の最量販車種のひとつである「王朝シリーズ」のミドルクラスセダン『秦』の追加モデル『秦L DM-i』(PHEVモデル)を発表した。

BYDが北京モーターショー2024でアピールした注目モデル

秦は中国市場において日本車キラーとして知られるモデルだ。全長4.5m前後のセダンは、トヨタ『カローラ』『レビン』や日産『シルフィ』など、日系メーカーの売れ筋モデルが顔を揃えるクラスだが、それらのエンジン車と同じ価格帯でPHEVをラインナップする秦は、同クラスのベストセラーになるなど、日本車が得意とするクラスを席巻している。その秦の追加モデルが「秦L DM-i」だ。

ベースモデルの秦のホイールベースを延長し、後部座席の足元の余裕をもたせたもので、ボディサイズは全長/全幅/全高4830/1900/1495mmとひとまわり大柄になった。

BYD自慢の「DM-i」ハイブリッド第5世代を搭載し、1.5リットルエンジンの最大出力は74kW、モーターの最大出力は160kWとなかなかにパワフル。EV航続距離はグレードによって60kmまたは90kmとなる。日本車にとって秦はますます強力なライバルとなることは間違いない。

◆2台の「海洋シリーズ」と本格スポーツEVも

BYD シール 06 DM-I(北京モーターショー2024)BYD シール 06 DM-I(北京モーターショー2024)

今回のショーではこのほかにも2台の新型車と、1台のコンセプトカーがお披露目されている。

秦の兄弟モデルとして『シール06DM-I』もその1台だ。王朝シリーズの秦に対して、こちらは「海洋シリーズ」の一台となる。ディメンションはほぼ共通ながらデザインは海洋シリーズの有機的なカーブをもつのが特徴。

そして海洋シリーズのニューフェース『シーライオン07EV』が5月10日に発売することもアピール。こちらは王朝シリーズのミドルサイズクーペSUV『宋L』の海洋シリーズ版で、宋LからADAS能力をアップデートした。

BYD オーシャン-Mコンセプト(北京モーターショー2024)BYD オーシャン-Mコンセプト(北京モーターショー2024)

最後にお披露目されたのが、これまでのBYDのイメージを打ち破る本格スポーツハッチ『OCEAN-Mコンセプトカー』だ。今回の展示車両は、各部のディテールが量産車からはまだ遠く見えるが、実は今年2024年の第3四半期に発売される予定があるとのことだ。

◆販売の約半分をPHEVが占めるBYD

今回のBYDの目玉車種は、2台がPHEV、2台がEVとなった。販売の約半分をPHEVが占めるBYDらしい構成とも言える。かつ2台のPHEVはBYDのなかでも販売台数の多いモデルで、BYDの利益に貢献することになりそうだ。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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