市販モデルが2日に正式発表された光岡『オロチ』(大蛇)が搭載しているエンジンは、233psを発生する「3MZ-FE」と呼ばれるトヨタ製の3.3リットルV6ユニットだ。
なぜトヨタ製のユニットをオロチの心臓に選んだのか? 開発部長として開発の指揮をとった光岡自動車の寺尾公伸さんに尋ねてみた。
「市販化にあたり、今まで(車両の供給などで)取引のあった日産さんとホンダさんにはお願いに行きました。ところがどちらもFF用のV6エンジン(『プレサージュ』用「VQ30DE」型や『レジェンド』用「C35A」型)はモデル末期。エンジンの入れ替わりの時期で、すぐに提供してもらえない状況だったのです」
「そこで困り果ててトヨタさんにお願いしたら、供給してもらえることになり、トヨタ製エンジンの搭載が実現しました」
ちなみに世界のスポーツカー事情を見ると、イギリスのロータスがトヨタ製エンジンを搭載したモデルを発売している。