ホンダとGEの合弁会社GE ホンダ・エアロ・エンジンズは、米国フロリダ州オーランドで開催されている「ナショナル・ビジネス・アビエーション ・アソシエーション(NBAA)2006」で、スペクトラム・エアロノーティカル製の新型ビジネスジェット機『Freedom』と、ホンダ・エアクラフト・カンパニー製の量産型『HondaJet』に、新開発の「HF120」ターボファンエンジンを搭載することで、両機体メーカーと合意した、と発表した。
GE ホンダ・エアロ・エンジンズでは、部品テストを重ねながらHF120エンジンを新開発し、2007年初めに第一号基のテストを予定している。今回搭載が決まったFreedom、HondaJetは、ともに2010年の販売開始予定で、2009年中にHF120の型式認定の取得を目指している。
HF120の前身である「HF118」は、ホンダが独自開発し、これまで地上や上空で4000時間に及ぶテストを行っている。後継であるHF120の最大推力は2050ポンドに向上した。
小型で価格を抑えたビジネスジェットの台頭で、信頼性と耐久性の高いジェットエンジンの需要は大きく伸びると予想される。GE ホンダ・エアロ・エンジンズは、HF120エンジンの推力クラスで、年間400機以上の市場があると見込んでいる。