初代VW『ゴルフ』の「GTI」が発表されたのが1976年のフランクフルトショーだった。その後、2世代目“ゴルフII”の世代になり、晴れて日本市場でも正規輸入が始まり導入されたのが、この2代目ゴルフGTI。
日本仕様の導入は1985年6月。当時ヤナセが用意した広報資料には「速度無制限のアウトバーンの追い越し車線を、高価な大型車や大排気量のスポーツカーとごして堂々と走行できるクルマ」と紹介がある。グランツーリスモとしての快適性、高い平均速度での安定性、実用車としての機能性、容易なメンテナンス性などが特徴に挙げられた。
VW ゴルフGTI(日本・初代)当時のカタログ
ポイントのひとつがエンジンで、105ps/5500rpm、15.2kgm/3000rpmを発揮する1780ccの4気筒エンジンは、高性能ぶりと扱いやすさを両立させたもの。
サスペンションはGTI専用とし、ダンパー、スプリングを強化、リアのスタビライザーは20mm径のものが溶接で取り付けられた。リアアクスルはトラックコレクティングマウントを採用。6J×14インチホイールには60タイヤ(185/60R14 82H)を装着した。
VW ゴルフGTI(日本・初代)当時のカタログ外観では赤いフロントグリルの縁取りとブラックのVWサイン、フェンダーアーチモール、リアスポイラーツインエキゾーストなどを装着。インテリアには専用のストライプがらのシート、ゴルフボール型シフトノブを備えた。
さらに1987年には、性能をより高めたDOHC 16バルブ(125ps/5800rpm、17.1kgm/4250rpm)搭載の「GTI 16V」が登場した。
VW ゴルフGTI(日本・初代)当時のカタログ



