【インプレ'06】こもだきよし 日産『ブルーバードシルフィ』 30年前のハンドル

試乗記 国産車
【インプレ'06】こもだきよし 日産『ブルーバードシルフィ』 30年前のハンドル
【インプレ'06】こもだきよし 日産『ブルーバードシルフィ』 30年前のハンドル 全 1 枚 拡大写真

新しいクルマなのに運転するととても古いクルマに乗っている感じがする。このハンドリングは30年前のレベルである。

新しいクルマと昔のクルマを比べたとき、一番の違いは遊びだ。ハンドルについていえば直進からほんの小さく切った範囲の反応と手ごたえをニュートラル感と呼んでいるが、昔のクルマはここの遊びが大きかった。

ハンドルを切ったときにすぐに反応せずリニアな反応でなく、手ごたえもダイレクトな感触がないのだ。日産ではこの症状を「Nブカ」と呼んでいた。「N」はニュートラルのイニシャルで、「ブカ」は手ごたえがブカブカしているから付けられたようだ。新しいシルフィーはこのNブカが30年前のレベルなのだ。

直進状態でも自分の車線の中でラインを決めて走ろうと思っても、なかなか思い通りのラインに乗せることができない。とてもいい加減な走り方になる。スポーティさを求めたクルマではなくても、ニュートラル感はしっかりさせてもらいたい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★☆☆☆
オススメ度:★★☆☆☆

こもだきよし| モータージャーナリスト
クルマ好きというより運転が好きなモータージャーナリスト。日本自動車ジャーナリスト協会副会長、BMWドライバー・トレーニングのチーフインストラクター、JAF交通安全委員会委員、警察庁各種懇談会委員などを務める。

《こもだきよし》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
  2. ホンダのSUV『パスポート』、オフロード性能を極めるコンセプトカー提案…SEMA 2025
  3. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
  4. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. 【スズキ ソリオバンディット 新型試乗】ソリオの魅力は“実用前提のちょうどよさ”にある…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る