フォルシアが発表した2006年第3四半期(7−9月期)の連結決算は、売上高が前年同期比3.7%増の25億8910万ユーロで、順調だった。
欧州ではフランス自動車メーカー向け事業が同14.6%減と大幅に落ち込んだため、触媒単体を除く売上高は同3.2%減となった。しかし、欧州以外の市場が成長し、北米が同9.5%増、アジアが同41.0%増だった。
部門別では、シート部門は同1.7%増となった。フランス自動車メーカー向けが同21%減と落ち込んだが、アウディ『Q7』、BMW『3シリーズ』、トヨタの『ヤリス』、フォードの『ギャラクシー』などの生産立ち上がりが上乗せとなったのに加え、北米が同6.4%増、アジアが同25%増となった。
インテリア部門は同6.2%減だった。フランス自動車メーカー向けが同12%減だったことが影響した。
排気システム部門は同25.6%増と好調だった。特に、ユーロ4に適合する触媒コンバーターの開発で、触媒単体の売上高は同52.6%増となった。
フロントエンド部門はBMW『3シリーズ』やルノー『クリオ』向けが寄与して同1.4%増だった。