ひき逃げ容疑者に酒を飲ませる 飲食店の店長を略式起訴

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今年9月、神奈川県海老名市内で発生した死亡ひき逃げ事件について、検察庁・横浜区検は19日、運転者に対して酒類の提供を行ったスナック店で店長を務める22歳の男を道路交通法違反(飲酒運転幇助)の罪で略式起訴した。横浜簡裁は罰金15万円の支払いを命じている。

問題の事故は9月12日未明に発生している。海老名市東柏ケ谷2丁目付近の市道を歩いていた65歳の男性がクルマにはねられて死亡する事故が起きた。クルマはそのまま逃走したが、後に22歳の男を逮捕。その後の調べで男は事故の直前まで同市内のスナックで酒を飲んでいたことがわかった。

男は以前からクルマで来店しては酒を飲んでいたため、警察では店側の責任も大きいと判断。この店の店長を務める22歳の男についても道交法違反(飲酒運転幇助)で逮捕していた。男は「キーを取り上げるなど、体を張って飲酒運転を阻止しようとした」などと供述していたが、ビールや水割りよりもアルコール度数の高いワイン3本を販売していたことも判明。容疑は確実として送検していた。

横浜区検では「飲酒運転の幇助は明らか」として略式起訴。横浜簡裁は罰金15万円の略式命令を出している。飲食店関係者の摘発はこれまで珍しかったが、飲酒運転に対する世間の目が厳しくなる中、今後は同様のケースが増えるとみられている。

《石田真一》

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