シトロエン『C6』は奇抜なエクステリアが注目を浴びているが、インテリアもシトロエンらしさに溢れている。インパネには高級車定番の大きなメーターはなく、小ぶりなデジタルメーターが採用されている。
2トーンのインパネもアイボリーの部分には木目調の模様が入り、独特の見た目と肌触りを作り上げている。このあたりにはドイツ車の高級車とは一線を画すデザインだ。
シトロエンC6のデザインを担当したジル・ビダル氏は「インテリアもエクステリア同様に、伝統的な素材を用いながらも前衛的なデザインを狙いました。本革や木目といったマテリアルを使い、コンテンポラリーな家具をイメージしています」という。
確かにC6に乗り込んでみると、最初は斬新なインテリアに目を奪われるが、すぐに落ち着くことができる。この緊張感を与えぬ馴染みやすさは、フランス車ならではだ。メーターはデジタル表示なので見づらいかと思ったが、速度はフロントガラスに照射されるので問題はないだろう。
また、シートも見た目からイメージするほどソフトではなく、コシのある硬さがありホールド性も高かった。C6のインテリアは見た目は前衛的だが、実際には意外なほど扱いやすいインテリアだった。