24日朝、大阪府東大阪市内の国道308号で、右折を強行した乗用車と直進中のバイクが衝突する事故が起きた。バイクを運転していた男子高校生が重傷を負ったがクルマは逃走。後に68歳の男が逮捕されている。
大阪府警・布施署によると、事故が起きたのは24日の午前8時ごろ。東大阪市高井田西5丁目付近の国道308号で、交差点を直進していた16歳の男子高校生が運転する原付バイクと、対向車線から右折を強行してきた乗用車が出会い頭に衝突した。バイクの高校生は路上に転倒した際、顔面やあごの骨を折る重傷を負ったが、クルマを運転していた男は高校生の様子を眺め見た後に逃走した。
警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。早い段階で同市内に在住する68歳の男が容疑に関係したものと断定した。家人が「ゴルフに行っていると思う」と証言したこともあり、兵庫県川西市内のゴルフ場に捜査員を派遣したところ、ゴルフをプレイしていた男を発見。業務上過失傷害や道路交通法違反（ひき逃げ）容疑で逮捕した。
調べに対し、男は「ゴルフ仲間を大阪市内で拾う予定があり、先を急いでいた」と供述。クルマには事故の痕跡が生々しく残されており、後に合流したゴルフ仲間もこれを指摘したが、男は「相手が悪い」などと話していたという。警察では「人命救助よりもゴルフを優先するとは悪質」として、厳しく対処する方針だ。
