【新聞ウォッチ】「うつ病」で社員が自殺、スズキに損害賠償命令

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2006年10月31日付

●孫社長謝罪、ソフトバンク携帯契約トラブルで(読売・1面)

●環境に優しいトヨタの貨物列車(読売・8面)

●日産、生産台数国内4位に転落、3位にスズキ、06年上半期(朝日・3面)

●円安効果で三菱自増収9月中間、販売台数は1割減(朝日・11面)

●うつ病で社員自殺、スズキに賠償命令 地裁浜松支部(毎日・30面)

●1時間前までネット予約OK「トヨタレンタカー」(日経・29面)

ひとくちコメント

スズキの元社員が自殺したのは「長時間労働とストレスが原因」だとして、両親が同社に約9125万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が静岡地裁浜松支部であった。きょうの各紙が社会面で取り上げている。

判決によると「月平均約100時間もの時間外労働をさせ、負担を軽減させる措置を取らず、うつ病を発症させて自殺に至らせた」として、同社に約5867万円の支払いを命じた。

スズキの元社員は02年2月に人事異動を命じられて、それまでとは全く異なる部門の課長代理となった。精神的な重圧を感じたり長時間労働が続いたことなどが原因でうつ病と診断され、2カ月後、本社5階の屋上から飛び降り自殺したという。

静岡地裁は「スズキが長時間労働などで社員の心身の健康が害されることがないように配慮する義務に違反していた」と指摘。「自殺は長時間労働が原因でない」とする会社の主張を退けた。この判決に対しスズキ側は「当社の主張が認められなかったのは誠に遺憾」(広報部)とのコメントを発表している。

サラリーマンの中でも予備軍を含めた「うつ病」患者が急増しており、社員の心身の健康管理が大きな課題となっている。

《福田俊之》

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