【新聞ウォッチ】安倍首相、バイオ燃料の普及促進に高い目標値設定

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2006年11月2日付

●「軽」200万台突破へ、今年の新車販売、低燃費に支持(読売・10面)

●バイオエタノール国産目標、「ガソリン消費の1割」首相指示(毎日・3面)

●社説・道路特定財源、一般財源化は譲れない線だ(毎日・5面)

●リコール責任で賞与全員カット 愛三工業(毎日・10面)

●ガソリン値下がり続く 激戦区では120円台も(毎日・11面)

●スズキ→ダイハツ、軽国内販売首位交代へ、33年ぶり(東京・9面)

●スズキ、ホンダを抜く、新車総販売今年見通し(日経・3面)

●中国 上海汽車集団 ハイブリッド車量産 試作車公開(日経・9面)

ひとくちコメント

安倍首相は、普及が遅れているバイオエタノールの国内生産を年間ガソリン消費量の約1割に当たる600万キロリットルに増やす目標を掲げて、実現のための工程表を関係省庁で作成するよう指示したという。きょうの毎日などが報じているが、松岡農相との会談で明らかにした。

サトウキビ、トウモロコシなどから作られるバイオエタノールは地球環境に優しく、ガソリン以外の代替燃料として注目されているが、米国やブラジルなどに比べると日本は大きく遅れているのが現状だ。このため、首相自らがきわめて大きな目標値を設定することで、実用化の取り組みを加速させる狙いがある。

だが、課題も多い。例えば、「環境省などが主張するガソリンにバイオエタノールを直接混ぜるやり方には、国内の自動車、石油業界の反対が強い。エンジン腐食の恐れがあり、新たな設備投資も必要だ」(毎日)などとの指摘もある。

思えば、小泉前首相の就任直後には「究極のエコカー」である燃料電池車の促進に意欲を示した。バイオ燃料も美しい国づくりを提唱する新首相の「夢物語」にならないよう期待したい。

《福田俊之》

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