イギリスのブルックランズにオープンしたメルセデスベンツ・ワールドでは、あるベンツ狂にまつわるエピソードが紹介されていた。
アメリカ人のボブ・ドーラー(Bob Doehler)氏は、1957年に、ヨーロッパを旅行している時にメルセデスベンツ『300SL』に出会った。あまりにも心を奪われたドーラー氏は、300SLを手に入れるほかないと思った。
しかし完璧主義者でもあった彼は、300SLの部品を一つずつ注文し、自分で組み立てることを決意した。しかし1993年に死ぬまでに95%の部品を集めたものの、ドーラー氏は最後まで完成車をみることができなかった。
結局、その300SLは、クラッシック・カー・スペシャリストのスコット・グルンドフ(Scott Grundfor)氏によって、完成させられたという。