ミニゴリラは、フラッシュメモリー搭載型のカーナビゲーションとしてはもっとも大きい4.5インチの大型液晶を搭載している。これに対してヨーロッパや北米で普及しているPNDは、画面サイズ3−4インチが標準的だ。
三洋電機カーエレクトロニクスの市販事業推進部部長、中西悦孝氏は「PNDの値頃感に惹かれても、容量の限られるPNDの簡易的な地図では物足りないと考えている人は多い。ミニゴリラでは、一般的な使用に充分なデータ容量を確保するとともに、画面を大型化して見やすさやタッチパネルの使い勝手に配慮した」と語る。
小型・軽量・安価といった要素がPNDのメリットだが、大画面・高機能を追求すれば、端末は大型化して携帯性は失われてしまう。このため、「スペック・機能と価格・携帯性の妥協点をどこに設定するかについて、三洋電機の技術者のあいだでもかなりの議論を重ねた」(説明員)という。