【ボルボ S80 新型海外リポート】よりスタイリッシュに…河村康彦

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【ボルボ S80 新型海外リポート】よりスタイリッシュに…河村康彦
【ボルボ S80 新型海外リポート】よりスタイリッシュに…河村康彦 全 6 枚 拡大写真

「世界でもっともコンパクトなV8エンジン」と、「独自の安全思想を念頭において開発された新開発の直列6気筒エンジン」——初のフルモデルチェンジを経て2006年のジュネーブ・モーターショーでベールを脱いだ新型『S80』は、ボルボ車としては珍しく(?)そこに搭載のパワーユニットを話題の中心とすることのできるニューモデルだ。

ボルボは四角い、というかつての定説を一新すべく、まるで4ドアクーペのようでもある大胆で斬新なデザインテイストを初めてボルボ・セダンに持ち込んだのが初代のS80。そんな初代S80が創り出したスタイリングイメージはその後に生まれたすべてのボルボ車に反映され、2代目モデルとして生まれ変わったこの新型S80にもしっかりと継承されている。

ただし、全長はそのままに全幅と全高をわずかに増した新型のルックスが、しかしそのアングルによってはむしろ従来型よりも小さく見えてしまう点には賛否両論がわき起こりそう。

その要因は、ボディ前後端部分の平面絞りを従来型よりも強めたこと。なるほど、こうした処理によって流麗でモダーンな雰囲気は確かに新型の方が上。が、いっぽうでフラッグシップセダンというS80の置かれた立場を考えると、「弟分の『S60』と同等サイズに見えてしまう」という新型は、やや押し出しに欠ける印象も感じてしまうのだが…。

インテリアは昨今のボルボ車に共通流儀である“スカンジナビアン・テイスト”を強調するもの。やはり最新のボルボ車が好んで用いるうす型のセンタースタックもデザイン上の特徴だ。

もちろん、居住空間は大人4人にとって「くつろぎ感に満ちたスペース」という印象。前後端が絞られたとはいえキャビン部分はじゅうぶんな幅を備えるのが新型S80。すなわち、プランビュー(俯瞰)で見ると“樽型”のシェイプが従来型よりもずっと強くなったのが新型のボディデザインなのだ。

《河村康彦》

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