東京ビッグサイトで開幕した「ハイウェイテクノフェア2006」(14日−15日)で、ちょっと変わったトヨタ『ランドクルーザー』が展示してある。場所は札幌道路エンジニアリングのブースだ。
そのランドクルーザーは視程計、風向風速計、温湿度計、放射温度計などを備え付けた移動気象観測車で、その値段は1000万円(車両価格含む)。「フロントについている視程計が一番高くて300万円以上かかっているんです」と同社関係者。
このクルマを吹雪が予想されるときに走行させ、調査区間の視程や風向風速などの気象データを収録するそうだ。固定式の気象カメラは北海道の高速道路に多く設置されているが、それでは吹雪下の道路状況がわからないことも多い。実際に走ってみて、初めて気がつくこともあるわけだ。
現在、この1台しかないが、「今後、2台、3台と増やしていきたい。そして、中継基地を設置して、リアルタイムで映像を送りたい」と同社関係者は熱い眼差しで話した。