ポルシェAGは、2007年1月26日にポルシェアリーナでの開催が予定されている株主総会で、1当たりの配当金を普通株の場合、5.94ユーロ(前年度4.94ユーロ)、優先株では6ユーロ(前年度5ユーロ)に増配することが提案される予定。
また、このほかにも、今期の特別な収益を還元するため、普通株と優先株それぞれに対して、1株あたり3ユーロの特別配当を支払うことが検討されており、配当金の支払い総額は前年度を80%上回る1億5700万ユーロにまで増加する見込み。
さらに、次の株主総会では、875万ユーロの普通株と優先株を含め2275万ユーロの授権資本を創出することが提案される予定。この提案が通った場合、取締役会は今後5年間の間に新株を数回に渡って発行し、株式資本を2275万ユーロまで増額できることになる。
授権資本は、ほとんどの上場企業が自社の定款に定めているもので、ポルシェの場合もこの授権資本によって、臨機応変な増資が可能となり、企業買収の際の約因として株式を利用できるようになる。
また、企業買収の際、現物供与に反した新株発行がなされる場合には、取締役会が監査役会の同意を得たうえで、株主の新株引受権を排除できるようにすることが提案される。