日産自動車は、タイ現地子会社であるサイアム日産オートモービルが生産する『ティーダ』（日本名「ティーダラティオ」およびティーダ）の豪州向け輸出を開始すると発表した。
ティーダはタイ・バンコクの東20kmに位置するサイアム日産オートモービルのバングナ・トラッド工場で生産する。サイアム日産オートモービルは2005年から、タイのグローバル生産拠点化のため、7億6000万米ドル（約874億円）を投資し、日産生産方式の導入による世界生産品質の達成と生産同期化に向けて、プレス・車体組立・塗装工程などの拡張を行なっており、2008年までに生産能力を年間20万台に増強する計画だ。
豪州向けティーダの輸出は、豪州とタイの間で締結されたFTA（自由貿易協定）を活用した初の量産モデルの輸出となり、自動車産業が急速に成長しているタイで、日産の品質標準をクリアしたサプライヤーから部品を調達し、クルマ1台を構成する部品の75％をタイで国産化する。
ティーダの豪州向け輸出は2007年末までに計1万5000台を計画しており、1.8リットル4気筒「MR18DE」エンジンを搭載するセダン・ハッチバック両モデルを出荷する。
