GM（ゼネラルモーターズ）は、米国道路交通安全保険協会（IIHS）が実施する衝突安全テストで、サーブ『9-3スポーツセダン』が2007年度のミッドサイズカー部門において「トップ・セーフティ・ピック」賞を受賞したと発表した。
今回でサーブは2006年度に9-3が「トップ・セーフティ・ピック−金賞」を受賞、2005年度は「ダブル・ベスト・ピック」賞を受賞しており、3年連続の受賞となった。
同協会は、高速走行時における前面および側面衝突性能テストのほか、頚部の損傷を保護する座席やヘッドレストの安全性を4段階で評価した。受賞した車両は、これらのテストの全項目で最高ランクを獲得することが要求され、さらに2007年度からはESP（電子制御車両安定システム）の搭載が必須となったが、サーブ9-3はすべての基準をクリアした。
IIHSのアドリアン・ランド会長は「新たな基準が追加されたことで受賞のための条件が厳しくなったが、これは自動車にさらなる安全性向上を求めるという、総合的な目標が付け加えられたことを意味する。サーブ9-3にとってのトップ・セーフティ・ピック受賞は2年連続となるが、昨年より厳しくなった基準を考えると、2年連続受賞は素晴らしいことであろう」と述べた。
IIHSは、米自動車保険業界による非営利の研究・情報提供団体で、同協会では、自動車の衝突事故における人、車両、道路環境の3要素すべてを視野に入れた事故防止策、および事故発生前、事故発生時、事故発生後のそれぞれの損傷の軽減に焦点を置いた調査研究を行っている。
