【ロサンゼルスモーターショー06】FCVをめぐる動きは来年から活性化

自動車 ニューモデル モーターショー
【ロサンゼルスモーターショー06】FCVをめぐる動きは来年から活性化
【ロサンゼルスモーターショー06】FCVをめぐる動きは来年から活性化 全 3 枚 拡大写真

今回のオートショーでは、GM、ホンダの2社がはっきりと「今後長期的な視野から見て、最も重要となる技術はFCV」と言及したのが印象的だった。

【画像全3枚】

ホンダではすでに完成度の高いFCV、『FCX』を有し、08年から一般へのリース販売を計画している。そのリース価格は、アメリカンホンダモータースR&D勤務のエンジニア、上野台氏によると「コスト度外視で月500ドル程度」が予定されている、という。

しかしFCV普及には水素ステーションというインフラが不可欠だ。実際AFVとして注目を集めるエタノール燃料にしても、全米で扱いを行うスタンドが圧倒的に不足しているのが現状。今回GMがFCVのシボレー『エキノックス』を発表し、ホンダより早く来年中に100台程度をリース販売する、しかもそのうち50台はカリフォルニア州内で、と明言したことは、ホンダにとっても大きな追い風となる。

シュワルツェネッガー知事も州内の水素ステーション設置に積極的な意見を披露し、他社もFCV技術に追随することで、一歩リードしているホンダにとっては有利な展開となりそうだ。

一方で、こうしたFCVへの注目度の高さは、10年前のEVブームを呼び起こす。カリフォルニア州がZEV法案を最初に打ち出した直後、各メーカーはゼロエミッションへの回答として次々にEVを発表した。今回と同様に、オートショー会場でEVの試乗会も行われた。

しかしその後、各社はほぼ一斉にEVから撤退。ブームは幻に終わった。そのため、業界内でも「FCVは各メーカーの『ゼロエミッションへの努力』というポーズだけに終わり、結局普及しない技術となるのでは」という声がある。

ただしEVとFCVの違いは、継続走行距離にある。当時のEVの一充電あたりの走行距離は100マイル(160km)程度で、実用にはほど遠い、と判断された。カリフォルニア州は各地に無料の充電ステーションを設けたりしたが、利用の頻度は少なかった。

しかしFCVの場合、水素ステーションさえ普及すればこうした問題は解決できる。シェル、モービルといった大手石油メーカーも現在のところ水素燃料の扱いに積極的な姿勢を見せている。

FCVはEVの二の舞となるのか、それともガソリンに変わる新世代エンジンとして主流となるのか。勝負は来年以降にかかっているようだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタが『カローラクロス・ピックアップ』開発中か? 日本市場でヒットの予感
  2. ダイハツ『ラガー』30年ぶり復活か?…土曜ニュースランキング
  3. メルセデスベンツ『Cクラス』新型、約1060万円から欧州受注開始…航続762kmのEVに
  4. 雨の季節、濡れた傘をすっきり収納! 車内快適「傘入れ」[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. トヨタ自動車、正社員の平均年収初の「1000万円超え」[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. シトロエン『C3』新型にEV「e-C3」、航続388km…399万9000円から
  2. 「もはや地図事業だけではないHERE」…人とくるまのテクノロジー展2026初出展の背景を枝代表に訊ねる
  3. セキュア開発における脅威分析【自動車セキュリティ解説 第2回】
  4. 英Parkopedia、新APIでEVの「充電不安」解消へ…公共充電器の最大43%が実質利用不可という業界課題に対応
  5. 6/23申込締切 次のステップを模索する中国自動車メーカーの戦略を俯瞰する
ランキングをもっと見る