トヨタ自動車は12月6日、「トヨタ助学基金」の助学金給付式を、中国・寧夏回族自治区の寧夏大学内で行なった。
トヨタ助学基金は、経済的な理由で大学進学・進級が困難な中国中西部地域の学生を支援するため、宋慶齢基金会と共同で今年3月に設立したもので、給付式を実施するのは今回が初めて。
給付式には、今年度の給付対象者に選定された寧夏大学の学生10人を含む給付対象となる大学20校の関係者のほか、宋慶齢基金会の代表者、トヨタの稲葉良副社長など関係者が出席した。
給付式で挨拶に立ったトヨタの稲葉副社長は、「トヨタ助学基金は、経済的に厳しい状況の中でも、一生懸命努力している皆さんに、安心して勉強して頂きたいとの思いで創設した。今後、このトヨタ助学基金が、中国社会に浸透し、将来を担う青年に希望を与え、発展していくことを念願している」と述べた。
トヨタでは、世界各地域で「人材育成」「環境保護」「交通安全」の三つの分野を中心に社会貢献活動を幅広く行っている。「人材育成」分野では、今回のトヨタ助学基金のほか、中国汽車工業トヨタ金杯技能工養成センター、清華大学公共管理学院との研究センター設立も実施している。
「環境保護」分野では、砂漠化防止に向けた緑化活動、中国青年トヨタ環境保護賞設立を行い、「交通安全」分野では、公安部門の協力を得て体験型安全運転講習会を実施している。