損害保険ジャパンはこのほど、マレーシアの損害保険会社ベルジャヤ・ジェネラル・インシュアランスの持ち株会社であるベルジャヤ・キャピタルとベルジャヤ社の株式を30%取得する契約に調印した。
ベルジャヤグループは、総グループ企業数130社、総従業員数1万7000人を抱え、幅広い事業分野に進出しているマレーシアでも有数の企業グループ。そして、ベルジャヤ社はマレーシア国内に15支店を有し、リテール分野を中心にマレーシア全土に強固な販売網・査定網を展開している。
しかも、マレーシアの損保保険市場は、堅調な国内経済に支えられて近年拡大を続けており、昨年の総元受保険料が約3400億円と5年前の1.5倍に増え、今後も持続的な成長が見込まれている。
そんな中、損保ジャパンは1972年に駐在事務所を初めてマレーシアに開設して以来、現地の損保保険会社と連携し、保険サービスを日系企業中心に提供してきた。今回、ベルジャヤ社の経営に参画することにより、ローカル分野についても事業展開を図り、新商品開発や各種保健サービスのノウハウをはじめさまざまな経営ノウハウをベルジャヤ社に提供していく。
そして、マレーシア市場で、ベルジャヤ社を通じて高品質な保険サービスの提供を行い、日系企業マーケットとローカルマーケット双方にプレゼンスの向上を図っていく方針だ。