【新聞ウォッチ】トヨタが支援するミサワホームに粉飾決算疑惑浮上

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2006年12月18日付

●サッカートヨタ・クラブW杯、アドリアーノV弾(読売・19面)

●万博の電気車 東京で試乗会、未来の乗り心地(読売・34面)

●auでも番号持ち運びトラブル(朝日・35面)

●ミサワホーム、売上高粉飾の疑い、子会社、前倒し計上(毎日・1面)

●トヨタ、世界生産945万台、来年計画、GM抜き首位も(日経・1面)

●トルコで四輪車増産、ホンダ、30−40億円投資(日経・9面)

ひとくちコメント

ミサワホームホールディングスの連結子会社であるミサワホーム九州(福岡市)が5年間にわたり、顧客へ引き渡し前の住宅の売り上げを前倒し計上する不適切な会計処理を行っていたことが明らかになった。17日付の朝日朝刊が1面トップで特報、さらに、きょうの毎日、東京も1面トップで取り上げている。

ミサワ九州だけでなくミサワホールディングスの決算も粉飾されていたことになり、「東証などは両社が上場する各証券取引所の上場廃止基準(有価証券報告書の虚偽記載など)に触れる可能性がある」(毎日)とみている。

前身のミサワホームは名物経営者の三澤千代治氏によって1967年に設立されたが、バブル期の不動産投資などで多額の債務を抱え経営が悪化。04年に産業再生機構入りが決まり、トヨタホームを運営するトヨタ自動車などの支援を受けて再建を進めてきた。

トヨタホームはミサワの前に朝日ソーラーとも提携関係を結んだが、朝日ソーラーの強引なセールス商法が社会問題化したため、当時の奥田碩社長が矢面に立たされたこともあった。本業の自動車事業ではないにしても、不祥事続きのトヨタの経営陣は、またも厄介な問題を抱えたことになる。

《福田俊之》

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