【いすゞエルフ 新型発表】世界市場での競争力強化

自動車 ニューモデル 新型車
【いすゞエルフ 新型発表】世界市場での競争力強化
【いすゞエルフ 新型発表】世界市場での競争力強化 全 2 枚 拡大写真

いすゞ自動車は12月14日、主力車種である小型トラック『エルフ』を13年ぶりにフルモデルチェンジした。1959年にデビューした初代モデルから数えて6代目に相当する。

新型エルフは世界に通用するトラック作りを目指すという「700プロジェクト」によって生み出された。コンセプトは「SEE GLOBAL」、すなわち国内市場だけでなく、世界市場を視野に入れた設計となっている。

日本では少子化の進行による労働人口の減少から、長期的にはトラック需要が落ちていくことが予想されている。一方で世界市場をみると、アジアをはじめ新興市場を中心に、小型トラックの需要は増加していく可能性が高い。新型エルフはそのような将来展望にもとづき、よりグローバル商品としての色彩が強められている。

エンジン、シャーシなどの基本コンポーネンツは全面的に刷新された。主力エンジンは新開発の低公害型3リットル直列4気筒ディーゼル型で、排出ガスのクリーン化、低燃費化を高い次元で達成。シャーシも旧型モデルからおよそ200kgも軽量化されている。

市場環境への適合性も高めた。普通免許で運転可能な車両が総重量5トン級に制限される07年6月に施行予定の新運転免許制度を視野に入れ、ハイキャブ仕様車のキャビン幅を全幅1.7mの4ナンバー枠にとらわれない1.8mクラスとして積載性を高めた。「ワイドボディが全幅2mクラスのワイドキャブとハイキャブの2系統になったことは、世界市場での競争力強化にもつながると思う」(いすゞ幹部)。

新型エルフのベース車の価格帯は1.5トン標準キャブ・115psエンジンの290万3250円から2トンハイキャブロングEカーゴ・150psの481万9500円までとなっている。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  4. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  5. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る