ひき逃げのバス運転手に罰金70万円の略式命令

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今月10日、長崎県長崎市内で発生した路線バスによる死亡ひき逃げ事件について、検察庁・長崎区検は21日、事故を起こした35歳のバス運転手の男を業務上過失致死や道路交通法違反の罪で略式起訴した。長崎簡裁は罰金70万円の略式命令を出している。

問題の事故は10日の午後9時10分ごろ発生した。長崎市八千代町付近の国道202号で、道路に倒れていた52歳の男性をこれに気づかずに進行してきた長崎県営バスが運行する路線バスがはねた。男性は頭部を左前輪で踏まれ、間もなく死亡した。

バスはそのまま現場から走り去ったことから、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。目撃証言から事故を起こした車両を特定し、このバスを運転していた35歳の男を業務上過失致死と道交法違反(ひき逃げ)の容疑で逮捕している。

調べに対して男は「何かを踏んだような感じはした」、「バックミラーで確認したが、特に異常は無いようなので止まらずにそのまま現場を通りすぎた」などと供述している。

事故が起きる前に現場を通過したクルマは路上に倒れていた男性の存在に気づいており、これを避けるような状態で進行していた。ところがバスはそのまま直進して男性をはねており、見落とす過失が生じていたことも明らかになっている。

事実関係で争う点が無かったことから、長崎区検は業務上過失致死と道交法違反の罪で男を略式起訴。簡裁は罰金70万円の略式命令を言い渡した。

《石田真一》

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