【インプレ'06】熊倉重春 三菱『パジェロ』 進化したオン性能

試乗記 国産車
【インプレ'06】熊倉重春 三菱『パジェロ』 進化したオン性能
【インプレ'06】熊倉重春 三菱『パジェロ』 進化したオン性能 全 1 枚 拡大写真

内容面では先代(3代目)を発展させ、デザインなどの雰囲気は大ヒット作の2代目を思い出させる。

乗ってすぐわかるのはオンロード走行の快適性。SUVでも今は普通の乗用車またはワゴンとして使うユーザーが99%だから、これは外せないポイントだ。

新設計の3.8リッターV6はパワフルなだけでなく静粛性もスムーズさも満足レベル。足まわりも慣れた形式を受け継ぎ、細部を強化するなど煮詰めが巧い。ただし、その快足ぶりに油断して飛ばしすぎると、コーナーでやや唐突にリアが滑ることもあるから要注意。とくにショート仕様ではこの傾向がある。

いっぽうオフロード性能も、やはりクロカン(ジープ)の血筋を引くだけに、それなりの水準には達している。副変速機にもローレンジ/デフロックのモードがあるので、日常生活で遭遇する範囲の極悪路なら涼しい顔で乗り越えられる。この副変速機、通常のFRになる「2H」ポジションもあるが、できれば安定性のため「4H」の常用をすすめたい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★☆☆

熊倉重春| モータージャーナリスト
東京・焼け野原の戦後第一期生。25年間クルマ雑誌に勤めて何でもやったので、フリーのジャーナリストになった今でも何でもやる。いや、クルマのことなら何でも首を突っ込みたがる。今最大の関心事はエネルギー問題。

《熊倉重春》

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