NECエレクトロニクス、上海交通大学と車載向けマイコンの共同研究開始

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NECエレクトロニクスはこのたび、中国の上海交通大学と自動車向け電子技術の研究開発および自動車電子エンジニアなどの人材育成を目的として、上海交通大学内に自動車電子連合実験室を開設した。

この実験室で上海大学は、エンジン制御、車内通信システム、ボディ制御などにおける低消費電力でかつ高信頼性を実現する自動車システムの新技術や応用技術の開発を行う。NECエレクトロニクスは、8ビットおよび32ビットマイコン製品、トレーニングボード、開発ツールなどの提供や技術サポートを行う。

同社はこれまで中国で首鋼日電電子による半導体の生産や汎用マイコンとディスクリートビジネスを中心として事業展開を図ってきた。2005年6月に中国内での輸入再販権を取得し、NECエレクトロニクスが世界で開発、生産した半導体を中国市場で販売する体制を整えるとともに、同年10月には北京の設計拠点をNECエレクトロニクス中国に社名を変更し、開発、販売を含め、中国国内で開発から販売まで一貫して行える事業体制を構築してきた。

そして現在、NECエレクトロニクス中国を日本、米国、欧州に次ぐ第4の拠点とし、積極的に中国市場の攻略を図っている。同社では、今回の上海交通大学との共同実験室を、車載向けマイコンでも中国を第4の拠点として育成する橋頭堡になるものと位置づけており、同実験室を充実させて中国市場でマイコン事業の推進を図りたいと考えている。

《山田清志》

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