いすゞ、欧州でのGMとの合弁を解消 トヨタグループ入りの障害を除去

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いすゞ自動車は、GM(ゼネラルモーターズ)と合弁の欧州のディーゼルエンジン開発会社「いすゞ モーターズ・ジャーマニー」(IMG)を完全子会社化したと発表した。

IMGは、2002年12月のいすゞ新3ヵ年計画の策定以来、いすゞ100%出資の欧州統括会社いすゞモーターズ・ヨーロッパが5.1%、ポーランドのいすゞとGMの合弁会社ISPOL-IMGホールディングスが94.9%の出資しており、事実上いすゞとGMの合弁会社だった。今回ISPOL-IMGホールディングが保有する全株式をいすゞが買収し、いすゞが100%出資する完全子会社となった。

いすゞは、ディーゼルエンジン開発におけるグローバル3拠点体制を構築、ディーゼルエンジン先端技術の開発を推進していくとしている。

IMGは、これまで欧州でいすゞとGMのディーゼルエンジン開発、品質保証業務などを担ってきた。しかし、いすゞとGMは資本提携の解消後、いすゞは新たにトヨタ自動車と資本提携を締結してディーゼルエンジンを共同開発するため、欧州のディーゼルエンジン開発会社でのGMの存在が邪魔になっていた。

いすゞは今後、IMGを欧州でのディーゼルエンジン先端技術開発センターと位置づけ、日本(藤沢工場)、米国(いすゞモーターズアメリカ)と連携しながら、グローバル3拠点開発体制を効率的、効果的に構築するため、今後必要な設備投資を積極的に行っていく方針だ。

また、今回これと併せて、いすゞおよびGMのディーゼルエンジン開発リソース活用の一環として、GM・いすゞディーゼルエンジン エンジニアリング(GMIDEL)の業務を順次、いすゞとGMへと要員を含めて移管していく。

《レスポンス編集部》

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