真摯に反省していない…検問突破の男に実刑判決

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2006年2月、山梨県市川三郷町や南部町で検問中の警察官をはねて軽傷を負わせたとして、窃盗や覚せい剤取締法違反、公務執行妨害など合わせて11の罪に問われた41歳の男に対する判決公判が11日、甲府地裁で開かれた。裁判所は被告の男に実刑を命じた。

問題の事件は2006年2月13日午後に発生した。甲斐市内の家電量販店から「男女2人組に商品を万引きされた」との通報が寄せられた。

警察は緊急配備を行ったが、容疑車両は市川三郷町の県道で実施していた検問を突破。この際に警官1人がクルマと接触して軽傷を負った。クルマは約30分後に南部町内の国道52号で警官による威嚇射撃を受けたものの、Uターンしてさらに逃走。その後は身延町内で強制抑止され、警察はクルマを運転していた41歳の男と、同乗していた40歳の女を逮捕している。

その後の調べで、運転していた男は覚せい剤を使用していたことが判明しているが、男は公務執行妨害や覚せい剤所持などについては「身に覚えがない」などと主張。公判でもこの部分については起訴事実を否認していた。

11日に行われた判決公判で、甲府地裁の矢野直邦裁判官は、被告が起訴事実を否認していた公務執行妨害については「目撃証言の信用性は高い」と指摘。覚せい剤所持についても被告の主張を認めなかった。事件についても「責任逃れの不合理な弁解に終始し、真摯に反省しているとはいえない」と判断。被告の男に対して懲役5年6カ月の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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