07年の世界鉄鋼需給、中国を牽引役に拡大が続く

自動車 ビジネス 企業動向

日本鉄鋼連盟は23日、2007年の世界鉄鋼需給見通しを発表した。それによると、鉄鋼需要は、アンケート調査対象の23カ国・1地域でみると、前年比8.5%、8880万トン増の11億3800万トンで、06年に比べ伸びがわずかに鈍化するものの拡大ペースは衰えない。

国別に見ると、最大の増加国は引き続き中国で、需要量は5億2100万トン、見掛消費ベースで同17.9%、7900万トン増と前年を大きく上回る伸びを示す見込み。また、インドも同9.1%、380万トン増の4570万トンとなるほか、韓国(5080万トン)、ASEAN(4340万トン)、ロシア(3560万トン)、ブラジル(2060万トン)も150〜300万トンの増加となる見通しである。

一方、EUやカナダはそれぞれ1億6960万トン、1750万トンで微減となり、米国も1億1970万トンで06年末からの在庫調整が年初まで続くと見られ、4%強の減少を見込んでいる。

また、粗鋼生産については、前年実績見込み比7.4%、7890万トン増の11億4160万トンと、引き続き増産となる見通し。国別に見ると、中国は鉄鋼産業政策が強化され、立ち遅れた能力の淘汰が進むと見られるが、旺盛な需要により生産は4億9200万トンと前年比17.1%増の高い伸びを維持すると予想される。また、ブラジルでも新高炉の稼働等を受けて大幅な増産が見込まれ、16.4%増の3610万トンの見通し。

このように、2007年の世界鉄鋼需給見通しは06年より伸びは鈍化するが、中国を牽引役に拡大基調が続く。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  2. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. 背もたれに貼り付いた子どもたちの頭髪に…学術集会で議論された「ジュニアシートの適正使用」【岩貞るみこの人道車医】
  5. アキュラの新型SUV『RSX』が初公開! SNSでは「デザイン、攻めてきたな」「逆輸入して」などホンダファンも反応
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る