【D視点】台所のフェラーリ返上!!…599

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】台所のフェラーリ返上!!…599
【D視点】台所のフェラーリ返上!!…599 全 9 枚 拡大写真
2
 本気になったフェラーリ

フェラーリのフラグシップカーというとデザインが注目されがちだが、歴代のフラグシップカーはハード面でも突出した性能を誇っていた。例えば、『250GT SWB』はツール・ド・フランス、その他のレースで活躍した実力派でもあった。

しかし、近年のフェラーリのフラグシップカーは、見栄えを求める金満家相手の道楽クルマ的なイメージが強くなってしまった。『550マラネロ』では、総アルミ製のスペースフレームを採用し大幅な車両重量軽減を図るなど、スポーツ性能向上に努めてはいるがインパクト不足の感は否めない。

このような、芳しくないイメージ払拭の切り札が599であり、フェラーリの原点を見据えた開発であることをうかがわせる。550マラネロと同様のアルミフレームで、550マラネロより全長が100mm強長くなったにもかかわらず、50kg程の軽量化を実現している。加えて、F1技術から生まれた車両制御の「F1 TRAC」や磁気粘性流体使用の「SMCサスペンション」など、フェラーリの最新鋭技術をも取り入れている。

しかし、なんと言っても目玉は『エンツォ・フェラーリ』のエンジンユニットと同じものを搭載したことだ。このエンジンは超高性能なだけではなく超高価であり、フェラーリの台所を支えるどころか、大出血サービスになりかねない決断といえる。

599のドキドキしないデザインも、卓越したハードに目が行き易いように仕組んだものとしたら心憎い戦略だ。商売上手のイタリア人ならやりかねない。

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 続きを読む

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 軽自動車よりも小さい! 15歳から運転できるオペル、約132万円から販売
  3. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る