22日午前、埼玉県さいたま市岩槻区内の東北自動車道下り線で、走行中の大型トラックから、荷台に積載されていた約800kgの紙ロール5本が落下した。うち1本は側壁を突き破って約9m下の国道122号に落ち、その後に国道脇の用水路に転がっていった。
埼玉県警・高速隊によると、事故が起きたのは22日の午前11時55分ごろ。さいたま市岩槻区加倉付近の東北自動車道下り線・岩槻インターチェンジ(IC)で、走行中の大型トラックに積載していた紙ロール5本(1本あたり約800kg)が荷台から落下。
4本はそのまランプウェイ上に留まったが、残る1本は滑走した後に道路右側の側壁に衝突。これを突き破って金網フェンスと一緒に約9m下の国道122号に落ちていった。
当時は国道にも多数のクルマが走行していたが、紙ロールに直撃されたクルマは無かった。しかし、一緒に落ちた金網フェンスは1台のトラックを直撃。フロントガラスなどを割る被害を出したが、運転していた男性にケガは無かった。紙ロールは国道を滑走した後、道路沿いの用水路に落ちている。
警察では紙ロールを運搬していた46歳のトラック運転手の男性から道路交通法違反(高速道運転者順守事項)容疑で事情を聞いている。
現場は岩槻ICのランプウェイ。トラックには落下したものと同じ紙ロールが2段重ねで合計24本が積載されていた。しかし、個々のロールは固定されておらず、一番上に掛けられた防水シートを荷台部分に固定しているだけだったという。