判決公判を何度もすっぽかす 実刑判決

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2003年10月に飲酒運転原因の事故を起こし、相手に軽傷を負わせたとして危険運転致傷罪に問われていた51歳の男に対する判決公判が23日、津地裁で行われた。男はこれまでに判決公判を7回無断欠席しており、裁判所は「反省していない」として実刑を命じた。

問題の事故は2003年10月4日午後に発生した。被告の男は三重県鈴鹿市内で乗用車を運転中、前を走る軽ワゴン車に追突。このクルマを運転していた男性に重傷を負わせた。

後の調べで、事故を起こした男は正常にクルマが運転できないほど酒を飲んでいたことが判明。2005年9月1日に行われた公判で男が起訴事実を全面的に認めたため、検察側は懲役1年10カ月を求刑。裁判はこの日で結審した。

ところが男は2005年9月29日の判決公判を無断で欠席。以後、6回設定された判決期日にも姿を見せず、行方不明となっていた。裁判所は「拘引次第、判決期日を設定する」としたため、警察がその行方を追っていたが、昨年末に男を発見。以後は公判期日まで三重刑務所に拘置されていた。

男は「娘が大学に進学するため、学費を稼がなくてはならなかった」、「行方不明とされた間はずっと働いていた」と釈明したが、23日に行われた判決公判で、津地裁の大村陽一裁判官は「被告は判決に何度も出頭せず、このことからも事件に対する反省の態度は見られない」と指摘。被告に対して懲役1年4カ月の実刑を命じている。

《石田真一》

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