新日石、バイオディーゼルの水素化処理技術をアジア各国に

エコカー 燃費
新日石、バイオディーゼルの水素化処理技術をアジア各国に
新日石、バイオディーゼルの水素化処理技術をアジア各国に 全 4 枚 拡大写真

新日本石油のバイオマス燃料の第一人者である開発部燃料技術室の斎藤健一郎室長は、中央技術研究所で行われた自動車用バイオマス燃料の研究説明会で、「バイオディーゼルの水素化処理技術をアジア各国に広げていきたい」と述べた。

ディーゼル車向けのバイオマス燃料は現在、植物油にメタノールを添加してエステル化したバイオディーゼル燃料(FAME)の実証実験が計画されている。しかし、中長期的に見ると、バイオマスの熱分解ガスを合成して得られる液体燃料であるバイオマス液化燃料(BTL)や、植物性の油脂を水素化処理して得られるバイオディーゼル燃料のほうが有望といわれている。

というのも、水素化処理によるバイオディーゼル燃料には、「軽油よりセタン価が高い」「硫黄分やアロマ分をほとんど含まない」「低温流動性の調整が容易」などの長所があり、植物油からのディーゼル燃料製造法としては最も優れているとされているからだ。そのため、第2世代バイオディーゼルともいわれている。

新日石では現在、トヨタ自動車と共同研究を進めており、中央技術研究所の敷地内にはそのパイロットプラントもある。そして、その技術をマレーシアやインドネシアにも導入し、その後アジア各国に広げ、「世界標準にしていきたい」(斎藤室長)と意気込んでいる。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  5. タワーバーだけじゃない! ボディ補強パーツの最新事情と乗り味革命~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る