クライスラーがGM傘下に?

自動車 ビジネス 企業動向

ダイムラークライスラーは14日、クライスラー部門の経営立て直しを図るリストラ策を発表した。それによると、2009年末までにカナダを含む北米で1万3000人の従業員を早期退職などの形で解雇し、国内3カ所のトラック工場などを閉鎖することになる、という。

しかし業界アナリストの中には、今回発表されたリストラ内容ではクライスラーの立て直しには不十分と指摘する声もある。クライスラーの経営が健全化されなければ、ダイムラーは真剣にクライスラーとの別離を考慮する、また一部報道ではすでにダイムラーがクライスラーの一部の放出に積極的とするものもある。

そんな中、仰天ニュースも飛び出して来た。なんとGMとダイムラークライスラーが、クライスラーグループ売却について話し合いを持ったというのだ。

しかし考えてみれば納得のいく話ではある。GMは今年生産台数でトヨタに抜かれ世界一の自動車メーカーの座から転落することが確実視されている。なんとしても世界一のタイトルを返上したくないGMは、昨年にはルノー/日産グループとの提携を模索した。もしクライスラーグループを吸収すれば、GMが今後も世界一のメーカーであり続ける事は確実だ。

北米でのセールスの現状を見れば、もはやビッグ3という言葉は消滅しており、生き残りをかけてかつてのライバルが手を組む可能性は充分にある。

いずれにせよ、クライスラーはダイムラーとの提携を続けないのなら、新たな提携先を求めるしか経営再建の道はない、単独での存続はないとの厳しい見方もある。残るフォードモーターがどう出るのか、今後の動きに注目したい。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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