ホンダの福井威夫社長は19日に東京で開いた「2007ホンダレーシングキックオフ・パーティー」の挨拶で今季F1は「空力を大幅に改良した『RA107』を投入する。コンストラクターズ争いに加わることで、みなさんの期待に応えたい」と述べ、シリーズを通じてのチャンピオン争いに加わる決意を表明した。
ホンダレーシングF1チームの中本修平シニアテクニカルディレクターも「実力で数回は勝ちたい」とし、「昨シーズンの中盤以降の開発ペースが維持できれば(チャンピオン争いは)夢ではない」と強調した。
ただ、RA107の試験走行でのラップタイムは今ひとつで、中本氏は「いい状態でないのは事実。時間との競争が続く」と語った。衛星通信回線で会見に応じたジェイソン・バトン選手も「マシンバランスを調整中で、これから良くなる」と、課題を抱えていることを明かした。