NECエレクトロニクスは、自動車及びデジタル民生分野のリーディング企業を目指した経営方針を策定、製品ラインの再構築と生産体制を再編すると発表した。
製品ラインの再構築では、事業を自動車及びデジタル民生分野に集中、競争力強化による売上げ増と研究開発費を抑制し、収益体質を強化する。
具体的には、見直し対象プロジェクトの約1000人の技術者に担当する経営リソースのうち、約400人の開発技術者を1年以内に自動車及びデジタル民生分野に配置転換するとともに、600人相当の開発委託を今季中中止する。
車載マイコン事業で世界一を狙うとともに、マイコン以外の車載半導体製品ラインを拡充する。また、生産ラインの再編では、国内工場の9ラインを4ラインに集約する。
同社では、これらの施策を着実に実行することで、2009年度までに収益の拡大できる強靭な事業体質を構築し、中期的には今年度のレベルから10%の収益改善を目指す。また、同社では構造改革の初年度となる2007年度の施策として役員報酬カットを含む固定費200億円の削減、設備投資700億円の抑制などで、通期での営業黒字化を目指す。