日産、スペインに物流拠点を整備 地元政府と合意

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日産、スペインに物流拠点を整備 地元政府と合意
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日産自動車株式会社の現地法人日産モトール・イベリカは、スペインのカスティーリャ・レオン州政府及びアヴィラ市議会との3者間で、インフラ整備の組織体制を築くことに合意する覚書に署名したと発表した。これにより、日産モトールは小型商用車を生産するアヴィラ工場の競争力が向上できるとしている。
 
今回の合意に基づいてカスティーリャ・レオン州政府は同州の物流インフラ及びサービスを整備し、アヴィラ工場を同州域内の基幹工場としての役割を支援する。一方、アヴィラ市議会は、インフラ整備のために必要となる建設用地を少なくとも11ヘクタール以上提供する。
 
日産モトールはプロジェクトを主導する立場として必要な技術支援を提供する。新たに取得する用地11ヘクタールのうち、9ヘクタールは物流サービス施設として、残りの2ヘクタールは車両組立工場を併設したサプライヤー・パークとして活用する。
 
具体的なインフラ整備では、1650台以上のトラック及びコンテナを収容する駐車場及び倉庫を設置するほか、8500平方メートル以上の敷地面積を占める、生産設備を併設したサプライヤー・パークを設ける。さらにアヴィラから海外市場への円滑な物流を促進するために専用税関施設や、トラックから鉄道に部品及び車両を積み替えるための鉄道・道路の中継拠点を整備する。
 
今回の物流サービス拠点の構築で、アヴィラ工場では、コスト競争力の高い国からの部品供給及びこれらの国々との連携が強化されるとともに、他工場へのKD部品の輸出能力が大幅に改善されるとしている。
 
日産は、アヴィラ工場内に長さ1500メートルの小型商用車専用テストコースを建設するため、160万ユーロ(約2億5400万円)を投資する予定。

《レスポンス編集部》

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