スキーバス事故、1人運転を隠すために口裏を合わせる

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大阪府警は2月26日、大阪府吹田市内で発生したスキーツアーバスの衝突事故について、事故を起こした運転手が長野県内から現場まで1人で運転していたことを明らかにした。交代したとされる専務(運転者の母親)から口裏合わせを依頼されたという。

大阪府警・吹田署によると、事故が起きたのは2月18日の午前5時25分ごろ。吹田市津雲台7丁目付近の大阪中央環状線西行き車線を走行していた大型観光バスが中央分離帯部分に設置された大阪モノレールの高架橋脚に激突。最前部の補助席に座っていた16歳のアルバイト添乗員の男性が死亡。21歳の男性運転手を含む25人が骨折や打撲の重軽傷を負った。

運転していた21歳の男性は病院内での任意聴取に対して「名神高速の養老サービスエリア(SA)で大型免許を持つ専務と運転を交代した。草津パーキングエリア(PA)で再びハンドルを握った」と話していた。しかし、バスに装備していたタコグラフには養老SAでの停車記録がなく、この旨を専務に問い質したところ「会社を守るために口裏合わせを依頼した」と供述。運転手も最終的には「頼まれた」とこれを認めている。

道路運送法では、ワンマンでの休息取らない長距離運転は禁じられている。この会社が運行するバスは事故前日までは2台を4人で運行していた。事故当日は旅行会社から増便を迫られ、人数不足になることを承知で運行。1台2人の体制を装うために口裏を合わせていたものとみられている。

《石田真一》

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