「SIレーダークルーズコントロール」の特徴のひとつに、SIドライブとの協調制御という項目がある。
SIドライブは、『レガシィ』の2リットルターボモデルや6気筒の「3.0R」に装備されているアイテムで、「I」(インテリジェント)と「S」(スポーツ)、「S#」(スポーツシャープ。スポーツよりも半音スポーティという意味)の3種類のモードがあり、それぞれでエンジンの出力特性が変更するというシステム。
Iでは加速力はマイルドだが燃費がよく、SやS#にすると加速力が重視され、力強いスポーティな加速感が味わえるというものだ。ただ、アクセルペダルの操作を必要としないSIレーダークルーズコントロールを使用中に、エンジンの出力を変えても違いが出るかどうかが興味深いところだったが、SIレーダークルーズコントロールで走行中にS#に切り替えてみたら、その違いはすぐに認識することができた。
前車に追従しているときには大きな違いはないのだが、80km/h程度で前を塞いでいたトラックが車線を空けてくれたときに、インテリジェントモードとは明らかに違う力強い加速で、設定の100km/hまで加速してくれた。
もちろん自動で加速するので、アクセル全開時にのような急加速ではなく、マイルドな加速感ではあるが、インテリジェントモードよりメリハリのある加減速を見せてくれる。
もちろん、SIレーダークルーズコントロール使用時にアクセルペダルを踏んで任意に加速した場合も、各モードそれぞれの加速力を与えてくれる。
SIレーダークルーズコントロール使用中でも、S#らしいフィーリングで走ることができるあたりは、アジリティを大切にしたスバルの走りへのこだわりが感じられた。