3日未明、大阪府大阪市東成区内の阪神高速道路・東大阪線下りで、本線内に自転車で進入した女性がひき逃げされる事故が起きた。女性は頭部強打で意識不明の重体。警察では現場から一時逃走していた34歳の男を逮捕している。
大阪府警・高速隊によると、事故が起きたのは3日の午前4時25分ごろ。これに先立つ午前4時15分ごろ。大阪市東成区中本1丁目付近の阪神高速・東大阪線の下り線を走行していた複数のドライバーから「本線上を自転車が走っている」との110番通報が寄せられた。同隊が捜索していたところ、倒れている自転車と女性を発見。女性は近くの病院に収容されたが、頭を強打しており、意識不明の重体となっている。
後の調べで、倒れていたのは近くに住む30歳の女性と判明。警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始していたところ、事故から約1時間に運送会社に勤務する34歳の男が現場に戻り「トラックに何かが当たった気がする」と供述したため、業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。
調べに対して男は「何かに当たったのは事実だが、自転車や人ではないと思った」と話している。現場には衝突時に破損した複数の部品が散らばっており、事故に関与したクルマは他にも存在する可能性が高いとみて調べを続けている。