12日、都内での「Honda Racing F1 Team」記者会見には、スーパーアグリ・ホンダの佐藤琢磨、アンソニー・デビッドソンの両ドライバーも同席した。「今年はチームに初ポイント(8位以内)をプレゼントしたい」と佐藤。
「僕たちには昨年の素晴らしい経験があり、それがチームの基礎体力になっているとも思う。でも、今度は他のチームも僕らをライバルとして見てくるでしょうね」と、意気揚々ではあるが、冷静な分析も忘れずに新シーズン開幕を睨んでいる。
一方、以前から高い評価を得ていながら、なかなかF1レギュラーシートをつかむことができなかったデビッドソンも、このチャンスに燃えている。
「次の日曜日、やっと僕の夢が叶う。オフのテストからここまでは、すべてがスムーズに運んできた。これを継続してシーズンに入っていきたい。今年はポイントを獲得したいね。チームのコンストラクターズ順位争いにも貢献したいんだ」
チームに待望の初得点をもたらすのは琢磨か、それともデビッドソンか? チーム内の争いがいい意味で激化すれば、悲願の入賞は一気に現実のものとなるだろう。