車両放火で親戚を殺害しようとした男に実刑判決

自動車 社会 社会

昨年11月、熊本県阿蘇市内で親戚5人が乗った乗用車の後部ガラスを叩き割り、車内に灯油を注ぎ込んでから放火を試みたとして、殺人未遂罪に問われた54歳の男に対する判決公判が8日、熊本地裁で行われた。裁判所は懲役7年6カ月の実刑を命じている。

問題の事件は2006年11月12日の午後8時ごろ発生した。阿蘇市西町付近の民家敷地内で、この家に住む54歳の男が、親戚5人の乗ったクルマの後部ガラスをバールで叩き割り、車内に灯油を注ぎ込み、これに火を着けようとした。男の持っていたライターの調子が悪く、着火できなかったために大事は免れた。

男は殺人未遂容疑で逮捕されたが、金銭を巡るトラブルが親類とあり、これを解消する目的で殺害を試みたことを認めていた。事件当日に全員で来るように呼び出していることもあり、検察では計画性があったものと判断。殺人未遂罪で起訴していた。

8日に行われた判決公判で、熊本地裁の松下潔裁判長は「危険かつ悪質で、強固な殺意に基づく計画的な犯行である」と認定した。その上で「金銭を巡るトラブルを5人の殺害をもって解決しようとしており、その動機に酌量の余地はない」として、懲役7年6カ月の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  3. マッスルカーにはやっぱりエンジン!新型『チャージャー』登場に「センス抜群!」「これなら日本でも」など反響
  4. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る