ブリヂストンは、子会社のタイ・ブリヂストン・カンパニー・リミテッドが新たにプルービング・グラウンド(テストコース)の建設をタイ投資委員会に申請していたが、このたび、その建設認可を取得したと発表した。投資額は約11億バーツ(約34億円)で、2008年末に完成する予定だ。
今回の新プルービンググラウンド建設は、現在タイ・ノンケー工場敷地内にあるプルービンググラウンドを同工場近くに移転・拡張する。これによってタイヤの高性能化に対応した多機能で多角的な評価を行うことが可能となるとしている。
新プルービンググラウンドの敷地面積は従来の10倍以上の約54万平方メートルとなり、全長約3.3kmの高速周回路や約4万8000平方メートルの大総合試験路、ノイズ/乗り心地テスト用の特殊路、ハンドリングやウェット路面での性能をテストする各種試験路などで構成する予定。
タイ・ブリヂストンは、新プルービンググラウンドの建設により、タイ市場向けの新車用及び市販用タイヤのテスト走行、開発評価及び性能確認の迅速化・効率化を図るとともに、施設を社内外向け販売促進活動や安全啓発活動にも活用する。また、タイ以外のアジア市場向けも見据えた開発体制も整備する。