14日早朝、兵庫県尼崎市内の県道で、原付バイクが転倒し、近くに意識を失った若い女性も倒れているのを通行人が発見し、警察と消防に届け出た。女性は他の車両と衝突したことが原因で転倒したとみられ、間もなく死亡。警察ではひき逃げの容疑者として65歳の男を逮捕している。
兵庫県警・尼崎南署によると、事故が起きたのは14日の午前5時55分ごろ。尼崎市大高洲町付近の県道に原付バイクが転倒し、近くに頭などから血を流した若い女性が倒れているのを通行人が発見。警察と消防に届け出た。女性は近くの病院に収容されたが、全身を強打しており、発見から約1時間後に死亡。後の調べで同市内に在住する18歳の女性と判明した。
女性が乗っていたバイクの側面部には他の車両と接触・衝突したような痕跡があり、警察では単独転倒ではなく当て逃げが事故の原因と判断。周辺の工場に出入するトラックなどの捜索を行ったところ、現場近くのガス工場敷地内に左折進入したトラックが事故に関与したと判断。このトラックを運転していた65歳の男を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。
調べに対して男は「事故を起こしたとは思わなかった」などと話しているという。警察では男を追及し、事故発生の詳しい状況を調べる方針だ。