福岡の幼児3人死亡の飲酒事故、被告が泥酔状態を否認

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昨年8月、福岡県福岡市東区内の市道で、飲酒運転のクルマに追突されたRVが橋の欄干を突き破って海に転落、このクルマに乗っていた幼児3人を死亡させたとして、危険運転致死罪に問われた22歳の男に対する公判前整理手続きが15日、福岡地裁で開かれた。

被告側は飲酒の事実を認めたが、危険運転罪の構成要素である「アルコールの影響で正常な運転ができない状態」と衝突速度については否認している。

問題の事故は2006年8月25日深夜に発生した。福岡市東区奈多付近の市道に架かる「海の中道大橋」で、走行中のRVに対し、後方から猛スピードで走ってきた乗用車が追突。RVは歩道を乗り越えて橋の欄干を破壊、そのまま海に転落した。この事故でRVに乗っていた5人のうち、幼児3人が溺死している。この幼児の父母は打撲などの軽傷を負っている。

追突してきたクルマはそのまま逃走したが、約300m先で自走できなくなって立ち往生。クルマを運転していた22歳の男は飲酒運転を認めており、警察では業務上過失致死などの容疑で逮捕したが、いわゆるハシゴ酒の状態であったことや、アルコール検知の数値をごまかすために水を大量に飲んでいたことなどから、検察は悪質事案と判断。起訴時には罪状を危険運転致死に変更していた。

15日に行われた公判前整理手続きにおいて、被告側は飲酒の事実を認めたものの、危険運転罪の構成要素である「アルコールの影響で正常な運転ができない状態」については否認。「正常な運転ができないという認識にはなく、実際そのような状態にも至っていない」と主張した。

また、衝突時の速度についても「100km/hは出していない」として、これを否認している。

《石田真一》

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