気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2007年3月19日付
●「ポスト京都」へ閣僚会議、政府方針、温暖化対策を強化(読売・1面)
●社説:デンソー事件、機密情報の管理に甘さはないか(読売・3面)
●三洋電機、野中会長が辞任(読売・2面)
●デンソー機密情報流出、「氷山の一角かも」経産次官、懸念示す(毎日・11面)
●製造現場にも外国人技能者、経団連が提言(産経・8面)
●裁判員選びで予行演習、突然突呼び出し、何人こられる? トヨタなど10数社協力(日経・1面)
●自動車再々編、塗り変わる世界地図、新興国が主戦場(日経・1面)
●米新工場生産車「シビック」発表、ホンダ(日経・13面)
●酒気帯び検知、エンジンかからず、違反者に装置義務付け、政府・与党、08年法改正めざす(日経・42面)
ひとくちコメント
三洋電機の野中ともよ会長が突如辞任した。19日付の日経夕刊が報じたのを受け、三洋側も「野中氏が同日、会社側に辞表を提出し、受理された」と発表。きょうの毎日が1面準トップで取り上げたほか、各紙が大きく報じている。
それによると、三洋は「一身上の理由による辞任」と説明しているが、「過去の決算での不適切な会計処理に絡み、実態解明や再発防止の進め方について、野中氏と他の取締役との間で対立があった」(毎日)としている。
野中氏が創業家出身の井植敏最高顧問の抜てきで経営再建中の三洋の会長に就任したのは05年6月。サプライズ人事として脚光を浴びたが、指導力を発揮できないまま「社内でも浮いた存在」(東京)となっていたという。迷走中の三洋では門外漢のタレントがつとまるほど甘くはない。