20日に日本発表されたプジョー『207』。メリットのあるところはライバルと協力して、大事なポイントは自社でといった合理的な開発手法が見られる。
搭載される1.6リットルエンジンは、BMWとの共同開発。ボア×ストロークは77.0mm×85.8mmとなっていて、チューニングの違いはあるものの『MINI』に搭載されているものとほぼ共通。207には出力120馬力、トルクが16.3kgmの自然吸気モデルと、150馬力/24.5kgmの直噴ターボモデルの2種類が用意される。
ボディの性能は上位車種の『307』と同等の静粛性を実現したといい、風切り音の低減や、エンジン、足回りの振動やノイズの抑え込み、さらには徹底的な遮音対策が施された。
安全性能も「前面衝突」「側面衝突」「歩行者保護」に配慮し、ユーロNCAPでは「乗員保護部門」では5つ星、「チャイルドプロテクション」では4つ星、「歩行者保護」では3つ星(最高は4つ星)で、207が属するスーパーミニのカテゴリーでは現在もっとも優秀な成績。
エンジンはBMWと共同開発だが、プジョーのブランドイメージともなっている「ネコ足」と呼ばれる乗り心地は、世界的メーカーでは唯一というショックアブソーバーの自社生産によってチューニングがされている。