18日深夜、大阪府大阪市西区内の府道で、信号無視を行ったとしてパトカーの追跡を受けていた乗用車が前走する別の乗用車に激突した。2台は中央分離帯に突っ込んで大破。双方のクルマに乗っていた6人が重軽傷を負っている。
大阪府警・西署によると、事故が起きたのは18日の午後11時45分ごろ。大阪市西区阿波座付近の府道をパトロールしていた同署のパトカーが、交差点で信号無視を行った乗用車を発見。停止を命じたものの、乗用車はこれを無視して走り続けたことから追跡を開始した。
クルマは猛スピードで逃走したが、約700mを走ったところで前走する別の乗用車に激突。2台のクルマは中央分離帯に突っ込み、信号柱や街路樹を次々になぎ倒し、ようやく停止している。
2台のクルマはいずれも大破し、逃走車両の後部座席にシートベルト未着用の状態で同乗していたとみられる23歳と18歳の男性が頭部強打で意識不明の重体。運転していた23歳の男性と、助手席に同乗していた23歳の女性が打撲などの軽傷。被衝突側のクルマに乗っていた2人も軽傷を負っている。
警察では逃走車を運転していた男性の回復を待ち、業務上過失傷害や道路交通法違反の容疑で事情を聞く方針だ。警察では「追跡に無理はなかった」としている。