仙台で起きた2度目のアーケード暴走は懲役3年の実刑

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2005年12月、宮城県仙台市青葉区内のアーケード街にワゴン車で進入し、買い物客7人を次々にはねたとして傷害の罪に問われていた53歳の男に対する判決公判が19日、仙台地裁で開かれた。裁判所は懲役3年の実刑を命じている。

事件は2005年12月25日夕方に発生した。仙台市青葉区一番町3丁目付近のアーケード街「マーブルロードおおまち」にワゴン車が進入。速度を上げながら約90mに渡って暴走し、買い物客を次々にはねた。この事故で子供を含む男女7人が打撲などの軽傷を負い、運転していた52歳(当時)の男は業務上過失傷害や道路交通法違反(ひき逃げ)の現行犯で逮捕された。

同じ年の4月には現場の逆側に位置する別のアーケード街で7人が死傷する暴走事件が発生。男は職場の人間関係を原因とするトラブルに悩んでいたが、模倣した事件を起こすことで世間が注目。「マスコミが問題解決をしようとしない会社を糾弾してくれると思った」などと犯行の動機を供述していた。男は最終的に傷害罪で起訴されたが、言動に不自然な点が多いことなどから、捜査段階と公判中の2回に渡って精神鑑定を実施。刑事責任能力の有無についても調べていた。

19日に行われた判決公判で、仙台地裁の卯木誠裁判長は被告がが2005年4月に発生したアーケード暴走事件を模倣したことと、統合失調症の影響下にあったことは容認した。しかし、被告が暴走時にアクセルを緩め、衝突時の速度を25km/h程度に調整していたことから「心神喪失状態ではなく、判断能力は有していた」として、刑事責任能力があったことを指摘。被告に対して懲役3年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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